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ぱろしょ出張所

創作小説投稿サイト「ぱろしょ」の管理人たちが書くゆるいブログ。 一話が数行で終わる超ショートショートを書いてみたり、無とはなんなのか。なんでもいいや、という境地を見出す感じのブログです

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だだっ広いダイニングで一人、男がいた。
何時間そうしていたか、考える気も起きなかったが
いつの間にか陽が落ちていたことに気づき、緩慢な動作で部屋の電気を点ける。
のどが渇いていたことにも気づいたのでそのまま台所の冷蔵庫を開け、
ゲロルシュタイナーを取り出す。
次いで。
目についた小瓶も取り出した。

システムキッチンの収納棚からティースプーンを出して椅子に座る。
ペットボトルの蓋を開けると充填されたガスが小気味よく噴き出す。
大きな気泡は勢いよく弾ける。
ひとまず蓋を横においたままにして、今度は小瓶の中身をスプーンですくった。
液体の中にそれを落とす。
蓋をして振る。

ジュバアア、という音とともにゲロルシュタイナーは赤く染まった。
彼は再び蓋をあけて一気に流し込む。
そして流すこむとほぼ同時に
「あー!」
本能から出る叫び。
目の前がフラッシュした。
「あー!ああーー!」
思わず椅子から落ちてのたうちまわる。
ぼろぼろと涙が出る。

赤の正体は豆板醤だった。

強炭酸に容赦ない辛み成分。

辛くて痛い。

痛くて辛い。

なんだかわからない。
わからなくて、錯乱して、だから涙も出る。
自然なことなのだ。
不自然なことは何もない。

「はーーー、ふーーー、ああ…あ」

残りも一息で流し込んだ。

地獄だ。
胃が焼かれているのではないかと思う。
視界も無茶苦茶。
涙と鼻水と涎。
思考も断ち切られるかのような感覚に陥る。

ずたずたに。

ずたずたに断ち切られた。


「はあ、はあ…」


ひとしきりのたうちまわり、辛みが落ち着いて自分がどこに居るかを再認識すると
彼はハンドタオルで涙を拭いて、ペットボトルをひねり潰して捨てた。

もう二度と飲まない。
そう決めた。


-完-
後書き:
すごいシリアスなショートショートです。
ゲロルシュタイナーに豆板醤を入れたら地獄だろうな、と思ったので書きました。
※怖すぎるので実験はしてません。

まあゲロルシュタイナー自体あまり好きじゃないんですけどね。


あと”ゲロルシュタイナー”って博士っぽい。もしくは必殺技。


(文・ビビンバ吉田)
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